●ノニルフェノール(Nonylphenol)とは
 合成洗剤の界面活性剤やプラスチックの酸化防止剤の原料、塩化ビニルの安定剤等に使用されています。 ドイツやスイス等、ヨーロッパではノニルフェノールがガンや奇形を発生させることから 家庭用合成洗剤(LAS)の原料として使用することが規制されている。
 

 参考)PRTR法
   日本では平成11年7月にPRTR法が公布され、事業者(企業など)が
   1年 にLASやダイオキシン類など全354個化学物質を環境中に排
   出したかを把握・届出し、その結果を集計・公表する仕組みができま
   した。しかし、EU諸国のようにLASを原料として使用を禁止すること
   までは法制化されていません。

●ノニルフェノールが環境ホルモンに認定

 2001年8月3日、環境省は環境ホルモン(内分泌かく乱物質)作用が疑われていたノニルフェノール(工業用洗剤の原料)について、一般環境中の濃度でも、メダカのオスの精巣に、卵子のもとになる卵母細胞ができるとする報告書をまとめました。厳密な実験で、特定物質の環境ホルモン作用を確認したのは世界で初めて。
 
 調査は環境省が民間研究所に委託し、さまざまな濃度のノニルフェノール水溶液の中でメダカを受精卵の段階からふ化後60日まで飼育し、生殖細胞への影響を比べた。 その結果、1リットル当たり11.6マイクログラム(マイクロは100万分の1)の濃度で、精巣に卵母細胞を持つ「雌雄同体」が20匹中4匹に出現しました。 濃度が上がると、環境ホルモンとしての作用が強まることも分かりました。  また、ノニルフェノールは、メダカの女性ホルモンの受容体と結びつきやすいことも試験管実験で判明し、魚類に対して強い環境ホルモン作用を持つことがメカニズム的にも裏づけらました。
 (資料:8/3付 毎日新聞)
 

●環境ホルモン

 

 正式名称を、「内分泌攪乱化学物質」といいます。 環境ホルモンは、体内に入り込むとホルモンに似た働きや、ホルモンの働きの邪魔をする化学物質です。 なぜ環境ホルモンといわれているのかというと「環境中に放出され、生物の体内に取り込まれるとホルモンに似た働きをする物質」という意味で名づけられたのです。
 体内でつくられたホルモンは、人体の働きを調整しています。環境ホルモンは体内に入ると、身体の細胞に勝手な命令を出し、その結果、体内のバランスを崩し、病気や奇形が生じてしまいます。

朝日新聞の記事

 

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